【お茶どころを愉しむ】ゆる~く解説!お茶の淹れ方大解剖

【お茶どころを愉しむ】ゆる~く解説!お茶の淹れ方大解剖

市報しぶし10月号は、「お茶どころを愉しむ」というテーマで特集を組みました。

お茶どころを「愉しむ」という漢字を使ったのには、ちょっとしたワケがあります。

お茶にせよ何にせよ飲み物自体が日常的なことで…楽しみに飲むってなかなかないですよね。

けれど、取材を重ね色々なお茶を飲み、話を聞くことで、私の中でお茶の認識が変わりました。

毎日飲んでいる「お茶」が奥深く、新鮮で面白いものになったんです。

「楽しむ」とは、与えられたこと(物理的に)に対して楽しく過ごすこと。

「愉しむ」とは、自分自身の気持ち、思いから感じ生まれる楽しい状態のこと。

お茶も、見方を変えれば、淹れ方ひとつでも味が変わる、「愉しいもの」になると感じ、

それもお茶どころに住んでいる私たちだから、色んな「愉しさ」を見出せるのではないかと思うのです。

この記事では、私が知らなかった!ということをゆる~いイラストとともにまとめてみました!

お茶がちょっと楽しみに!淹れ方のいろは

緑茶を美味しく飲むための基本の「き」をまずおさらい。

「おさらい」とか言いながらも、私が知らなかった部分も入っております。(笑)

とのこと。

ここからは、私が知らなかった部分を解説していきます!

①お湯は沸騰させるべし

「そのあと冷ますんだったら沸騰する前に火を止めても良くない?」と思っていました。

けれど、どの記事を見ても沸騰することが必須、と書いています。

いくつか理由があるそうで、

①沸騰により水の硬度(一次硬度)が下がり、お茶の成分が抽出しやすくなる

②塩素などの臭気成分を取り除く

③沸騰をさせる事により水の界面活性力が弱まり泡立ち難くなる

など、沸騰させることは必須なんだとか。

ちなみに、水は硬水ではなく軟水(日本の水道水・水)が良いそうですよ!

②お湯の温度で変わる!温度はお茶の種類によって使い分けるべし。

お湯を冷ます…というのはなんとな~く知っていましたが、お湯の温度は超重要。

高級なお茶を買っても、お湯の温度で台無しになることも…!

というのも、お茶の要素である「旨み(テアニンなどのアミノ酸)」と「渋み(カテキンなど)」は、抽出される温度が違います。

旨み成分のアミノ酸は50度以上で抽出され、渋み成分のカテキンは80度以上で抽出されるそう。

高級なお茶の原料・一番茶は、その年土からもらった栄養を詰め込んだ葉っぱ、

つまり旨み成分も渋み成分もギュギュッと詰まっています。

良いお茶に沸騰したてのお湯を入れてしまったら、「にっがい~~~!!」思わず顔をしかめるほど苦いはず。

けれど、低い温度では旨みをたっぷり感じます。

一方、ほうじ茶や棒茶、玄米茶などは旨み・渋み成分ともに少ないので、香りが強く出る高温で入れたほうが美味しいんですって!

なお、お湯の温度は移し替えるごとに10度ずつ変わってくるそうなので、70度にしたかったら3回移し替えればいい、と計算ができるそう!

自分の好きなお茶の、好きな温度って何なんでしょう?

③蓋の穴には重要な役割が…!穴の向きも大事

急須の蓋の「穴」には、向きがあるって知っていました?

以前、「林先生が驚く初耳学」でも取り上げられ、林先生も知らなかったそうです。もちろん私も知りませんでした。(笑)

穴の位置は、注ぎ口側を向きます。

ふたがぴたっと閉まり、注ぐときには急須の中でほどよくお湯が回転してお茶の出もよくなります。

反対に穴を注ぎ口から遠い方に置くと、空気の対流が悪くお湯の回転が悪くなり、ふたのまわりからお湯がこぼれたりする危険も。

そういう風に設計されているので、柄もその向きで綺麗に見えるようになっているそうですよ!

穴の位置も重要なんですね…!

④さらにさらに!急須によっても味が変わる

なんとなんと、急須の素材や形によっても味が変わるんですって…(!!)

磁器製なのか、陶器製なのか、ガラス製なのか…

蓋はピタッと閉まるようにできているか、網部分は何製か、水切れは良いか、持ち手のタイプはどれか…

急須一つをとっても、様々な選び方があるそう。

さらには、お手入れ時に漂白剤を使ったりすると、臭いが移ってしまったり…お手入れによっても味が変わるそうです。

一見、難しいっ!と思いますが、毎日のお手入れでは洗剤を使わずにすすぎ、1日の終わりには水に浸すだけ。

毎日使うことによって急須は育ちます。可愛い相棒を見つけましょう!

⑤保存方法も大事!香りが逃げず、移らない方法は?

お茶は、乾燥してるから大丈夫!と思っていましたが、実は変質しやすく、保管方法もかなり重要なんだとか!

2週間~1ヶ月で飲みきれる量なら、常温保管がベスト。一番いいのは、飲みきれる量だけを買うことです。

大量に買う場合は、飲みきれる分は分けて常温で、

飲みきれない分を保存する場合は、ジップロックなどの密閉できる容器に入れ、冷凍庫に入れましょう。

冷凍したものを使うときは、結露するのを防ぐために、常温になるのを待って開封した方が良いそうですよ!

手軽に美味しい!冷茶の淹れ方…簡単!!

手軽に美味しく淹れるなら、冷茶もおすすめ!

少し多めの茶葉を、パックに入れて美味しいお水にIN!寝る前に作れば、翌日は朝から美味しい緑茶をいただけます。

また、玉露などの良いお茶なら氷でじっく~り抽出すると、氷が解け出る時に芳醇な味が抽出されて格別のお味に。

冷茶は、甘みと旨み成分がゆっくり出て、渋み成分が出にくいのが特徴です。

冷茶の場合カフェインが出にくいので、カフェインが心配な方や夜、寝る前には冷茶を温めて飲むのもいいかもしれません。

古くなった・湿気てしまった煎茶は自家製ほうじ茶に!

古くなってしまった茶葉や、湿気てしまった茶葉は自家製ほうじ茶にして楽しみましょう!

クッキングシートをしいて、緑茶を入れ、弱火でかき混ぜること数分…

ほんわりとほうじ茶の香ばしい匂いがして来たら、全体が茶褐色になるまで炒って完成!

簡単に、美味しいほうじ茶としてよみがえります!

取材を終えて

この記事を読んで、「難しい!」と「面白そう!」のどちらを感想にもたれたでしょうか。

底が深~い奥深さに、私も「うわぁ!(大丈夫かな)」となりましたが、落ち着いて考えてください。毎日飲む「お茶」です!大丈夫です!(笑)

今の時代、簡便さが大事なのでは、という話ももちろんあるとは思いますが、

毎日美味しいものを飲むことをちょっとした「趣味」にすれば、お客様が来た時にも自分も嬉しいな、と思います。

先週、鹿児島に来た大阪在住の叔母に志布志の緑茶をプレゼントしました。

すると、前日すでに自分で買っていたそうで、「鹿児島に来ると毎回、お茶を買って帰るんよ」と言っていました。

叔母は毎朝お茶を淹れていて、「あ~早く飲みたい!と思う気持ちをこらえて待つと、ご褒美のように美味しいお茶が飲めんねん!」とのこと。

お茶友達がいて、お茶どころに行ったときには玉露を買ってきたりして、一緒に楽しむんですって。

なんだか素敵だな~と思って、私も実家で急須をもらって帰りました。

まだまだ初心者ですが、市報の特集記事をきっかけにお茶に対しての興味がかなり湧いてきました。

今日も叔母の朝には、志布志の緑茶があることでしょう。

なんだか楽しそう。そう思って飲み物を飲むのも素敵だな~と、これからの緑茶ライフが愉しみです。

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