【インド料理専門店ヒマラヤ】経営するのはインド出身で4か国語を話す若干19歳の好青年!

【インド料理専門店ヒマラヤ】経営するのはインド出身で4か国語を話す若干19歳の好青年!

志布志市志布志町志布志志布志市役所志布志支所の近く

2018年12月にインド料理専門店「ヒマラヤ」がオープンしました。

チヨヤベーカリー跡地に突如オープンしたインド料理専門店。

巧みなスパイス調合により仕上げられたカレーは超本格的で、

経営するカレル・サミールさんはインド出身の若干19歳。

インド出身だというのにサミールさんは日本語がぺらぺらで

さらに、インド語、ネパール語、英語、日本語を話すマルチリンガルなのです。

「本当に19歳⁉」「どうして志布志でカレー屋さんを?」

激しく気になったので、サミールさんについて詳しく聞いてみました。

「ヒマラヤ」オーナーのカレル・サミールさんについて

カレル・サミールさんの経歴

~11歳 インドで祖父母と暮らす
12歳 1年間ネパール学校に通う
13歳 両親が暮らす福岡市に移住
19歳 志布志市に移住。インド料理「ヒマラヤ」オープン

インド出身のサミールさんですが、お父さんはインド人、お母さんはネパール人だそうです。

インドでは普段インド語を話していましたが、お母さんがネパール人なのでネパール語も話せます。

さらに、幼稚園や学校では英語を話していたそうです。

つまり、サミールさんはインド語、ネパール語、英語、日本語のマルチリンガルなのです。

サミールは「インド語>ネパール語>英語>日本語」の順で得意だと言います。

でも、サミールさんの話す日本語はとても流暢で丁寧で、とても日本語が一番苦手だとは思えません。

本人曰く一番苦手だというサミールさんの日本語を聞きに、是非ヒマラヤに行ってみてください。

カレル・サミールさんの家族

サミールさんのお父さんもシェフ。さらに、サミールさんのお父さんは4人兄弟で全員がシェフ。

お父さんや叔父さんを見て、サミールさんも「私もシェフになりたい!」と考えるようになりました。

そんな料理人一家に生まれたサミールさんですが、特に影響を与えたのはサミールさんのお父さんの弟、ゴビンダおじさんです。

ゴビンダおじさんは、バターチキン発祥の地インドのデリーで1日3,000食のバターチキンを売り上げるほどの人気店を営んでいたそうです。

インド料理専門店「ヒマラヤ」について

「ヒマラヤ」がオープンするまで

バターチキン発祥の地デリーで1日3,000食のバターチキンを売り上げていたゴビンダおじさん。

ゴビンダおじさんの味をサミールさんのお父さんが受け継ぎ、お父さんは福岡市でインド料理店を営んでいました。

サミールさんはいつかお父さんのお店を継ぎたいと考えていたそうですが、

昨年7月お父さんのお店で働く料理人さんが突然脳梗塞で倒れたことで、

お店は泣く泣く閉店し、お父さんもインドに帰りました。

「叔父さんやお父さんの作る本場のバターチキンを、もっと日本人に食べてもらいたい!」

そう思ったサミールさんは、新しいお店をオープンするため高校時代に出会ったネパール人マガルさんのいる日南市を訪れました。

日南市ではいい物件に出会うことが出来ず、日南線沿線の物件を物色するうちに、志布志市に辿り着いたそうです。

チヨヤベーカリー跡地が「ヒマラヤ」に変身するまで

2018年12月22日にインド料理専門店「ヒマラヤ」がオープンしました。

場所は志布志市役所志布志支所のすぐ近く、チヨヤベーカリー跡地。

元々パン屋さんだったこのお店をサミールさんはとても気に入ったそうです。

ヒマラヤの近くにあるシューズイトウの店主の伊東さんをはじめ地域の方々の助けを借りて、パン屋さんはカレー屋さんに生まれ変わったのです。

▲改装前の店内。まだチヨヤベーカリーの名残りがあります!

▲改装中の店内。シューズイトウの伊東さん、靴屋さんじゃなくて大工さんみたい!笑

▲現在の店内。サミールさんや地域の方々の手作りだと思うと…胸が熱い!

インド料理専門店「ヒマラヤ」の名前の由来

地球上で最も標高の高い地域、ヒマラヤ山脈のようにインド料理で頂点を目指したいと思いヒマラヤという店名にしたそうです。

日本人の方は「カレーはインドのもの」と思っている人が多いですが、カレーは昔から南アジア全体で食べられてきたそうです。

ブータン、中国、インド、ネパール、パキスタンの5つの国にまたがるヒマラヤ山脈がカレーの文化と似ていることもヒマラヤという店名にした理由の一つです。

▲店内に掲げられたヒマラヤの看板。welcomeボードはシューズイトウの伊東さんの手作り。

インドにカレーという料理はない!

月並みな質問ですが「インド人って、本当に毎日カレーを食べるんですか?」って聞いてみました。

すると「インドにカレーという料理はない」とサミールさんが教えてくれました。

インドがイギリスの植民地だった頃、一部のインド料理をカレーという名前でイギリス料理に取り入れたことにより、カレーは世界中に普及したそうです。

今ではインド人自身も他国の人に分かりやすく説明するために「カレー」という言葉を使うこともあるそうですが、元々インドにカレーという料理はないそうです。

カレーはインドだけのものじゃない!

私は今まで「カレーの本場はインド!」って思っていましたが、サミールさんは「カレーの本場は南アジア」と教えてくれました。

カレーは南アジア(インド、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、モルディブの各国を含む地域)から始まり、インドはチキン、バングラディッシュは魚介系、パキスタンはマトン、それぞれの地域のカレーに特徴があるそうです。

インドからイギリスを通じて世界に普及したので、カレーはインドのものだと思っている日本人が多いそうですが、カレーはインドだけではなく南アジアの人々に昔から親しまれているそうです。

外から見た日本、外から見た志布志

12歳までインドで暮らしていたサミールさん。

日本のこと、志布志のこと、どんな風に見ているのかサミールさんに聞いてみたら、日本人より日本のことに詳しくて、日本や志布志のことが大好きだと話してくれました。

日本の文化、志布志の人の温かさが好き

ーーーお父さんがインドに帰ったときに一緒に帰ろうとは思いませんでしたか?

折角だから何か成し遂げたい!すぐにはインドに帰れない!と思いました。

あと、私は日本の文化にハマってしまったのだと思います。

ーーー日本の文化にハマった?例えば、どんなところに?

日本では困った時に皆が手を差し伸べてくれます。

ヒマラヤをオープンするまでにも色々な方が助けてくれました。

そういう日本の雰囲気が好きで、日本にハマったのだと思います。

ーーー福岡と志布志でも文化の違いを感じますか?

志布志に来てから、お店にいないときはずっとシューズイトウにいて、伊東さん夫婦と話しています。

大晦日には伊東さんの家で蕎麦を食べて一緒に年を越しました。

福岡では友人と会うことはありましたが、こんなことはありませんでした。

福岡は都会で皆忙しそうでした。福岡より志布志は人との距離がもっと近く感じます。

人との距離が近く、人が温かい志布志のことが好きになりました。

▲改装中の店内。地域の方々も手伝ってくれたとのこと。なんだか楽しそう!

インド料理も美味しいけど、日本料理も大好き

ーーー日本に来て美味しいと思ったものは何ですか?

一番好きなのは寿司です。天ぷら、かつ丼、蕎麦も好きです。

日本料理のしっかりと出汁をとった優しい味が好きなのだと思います。

インドのカレーも同じです。

ベジタブルカレーなら野菜の出汁をとる、チキンカレーなら鶏肉から出汁をとる。

スパイスの味だけではなく、しっかり煮込んで出汁をとることが大事です。

考え方は同じなので日本料理も出来ると思って味噌汁を作ってみたら失敗しました。

日本料理は難しいです。笑

日本を好きになったきっかけは、中学校の歴史の先生

ーーー日本を好きになったきっかけは何ですか?

日本を好きになったのは、日本の歴史を勉強したことがきっかけです。

日本は島国で鎖国をしていた歴史もあり、そんな独特の文化が好きです。

ーーーなぜ日本の歴史を勉強しようと思ったのですか?

私は物理や数学が好きなので、歴史は苦手な教科でした。

でも、来日したばかりの頃、中学校の歴史の先生が毎日授業の内容を英語に訳してくれました。

先生の優しさが嬉しかったので歴史の勉強をしたら日本が好きになりました。

次の目標はインドに学校をつくること

ーーー19歳で自分のお店を持ったサミールさん。次の目標は何ですか?

自分のお店をうまくいかせるのはもちろんですが、何か形になるものを残したいです。

ーーー形に残るもの?例えば?

沢山働いてお金を貯めて、インドに学校を作りたいです。

インドの、特に田舎の方では、学校に行けない子どもたちがまだまだ沢山います。

学校に行けない子どもたちは仕方なく悪い道を選んでしまっています。

そんな子どもたちを少しでも減らしたいです。

ーーーすごい…!お若いのにしっかりしていて、返す言葉もありません。

でも、口で言うだけでは簡単なので。

口で言うだけじゃなく、行動で分かってもらいたいので、これからも頑張って働きます。

取材を終えて

四か国語を話し、数学と物理が得意な秀才であるにもかかわらず、とても謙虚で礼儀正しいサミールさん。

でも、カメラを向けるとすぐに隠れる恥ずかしがり屋さん。

それでいて、オープン前からお世話になっているシューズイトウの伊東さんを「パパ」と呼んで慕う人懐っこさもある。

そんな魅力的な人柄のサミールさんが作るカレーだから、きっとヒマラヤは志布志で愛されるお店になると思います。

生まれ育ったインドやインドカレーに対する想いはとても熱いですが、日本や志布志のことも大好きだと言ってくれます。

「志布志の方々の手助けがあったから、無事にお店をオープンさせることができた」とサミールさんは言っていました。

サミールさんを通して見る志布志はとても温かくて優しくて、私も志布志のことをもっと好きになりました。

【インド料理専門店ヒマラヤ】
〒899-7103 鹿児島県志布志市志布志町志布志2丁目1-6
(志布志市役所志布志支所より徒歩1分)
電話番号:099-478-1894
定休日 :不定休(月に2回ほど休むそうです)
営業時間:11:00~15:00/17:00~21:30

 

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