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【牛舎×ITカメラ】地域おこし協力隊3年目、創業に向けて。ITが田舎で何ができるのか。

協力隊として3年前に赴任し、今年の3月には任期満了を迎える戸上さん。

東京生まれの東京育ち、東映アニメーションでのHP制作等を経て、IT関係の仕事を続けてきました。

そんな戸上さんが、最近通いつめているところは、なんと牛農家さん!

牛農家さんは、「子牛が生まれそう」となると、冬の寒い夜でも一晩中見守っていなければなりませんでした。

牛舎にカメラを設置することで、家でも牛の状態を確認することができるようになるんです!

今回は、牛舎にカメラが着く様子を取材しました。

ITが田舎でできること、意外と多いのかもしれません。

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牛舎にカメラを付けるまでの2STEP

まず、カメラを取り付けるまでの大まかな手順を説明します。

事前準備 インターネット環境を整える

牛舎にカメラを取り付ける条件は、たった2つだけ。

➀自宅にインターネットが接続されている(自宅と牛舎の距離が2km未満)

➁取り付け希望箇所に、コンセントがある

もちろん、牛舎にインターネット環境があればなお良し!ですが、なくても大丈夫。

ほとんどの農家さんが満たしている条件ではないでしょうか?

STEP1 牛舎にインターネットを接続する

牛舎にカメラを取り付ける前に、牛舎付近でインターネットを使える環境を整備します。

お家にはWi-Fiを引いているけど、牛舎の周りには電波が来ていない!という農家さんがほとんど。

安心してください。なんと家からWi-Fi飛びますよ!

無線LAN中継器を取り付け、家のWifiを牛舎に引っ張ってくることが可能です。

家と牛舎の距離にもよりますが、2km程度までならWi-Fiを飛ばすことができるそう!

 

ちなみに、お家の中でも「リビングは電波が届くけど、寝室は電波が来ない!」なんてことありますよね。

そんな時、無線LAN中継器を使うことで、改善できるんですって!

(知らなかった…)

STEP2 牛舎にカメラを設置する

インターネット環境が整っていれば、カメラを設定し、取り付けるだけ。簡単です!

➀カメラを牛舎のインターネットに接続する

➁カメラを取り付ける

③携帯やipadなどの設定をする

作業自体は、問題がなければ1時間程度で終わります。

牛舎にカメラを取り付けてみよう!実際の現場に密着!

先日、立山農場さんへカメラを取り付ける現場に同行しました。

▲立山農場さんの牛たち。モオ~と鳴く牛も、メエ~と鳴く牛もいることにびっくり!

▲立ってこっちを見ている子牛は、1週間前に産まれたばかり。子牛たちを見守るカメラを付けると思うと、温かい気持ちに。

カメラの設定~取り付けまで

▲取り付けるカメラはこれ。粉塵が入らないようにカバーが付いています。

▲まず、インターネットにカメラを接続。戸上さんのPCで作動するかを確認します。たった10分ほとで作業は完了。

▲設定が終われば、牛舎にカメラを取り付けるだけ!簡単!

▲カメラを取り付ける場所で見え方が変わるので、農家さんと打ち合わせ。ズームもできて、個体番号も見える高解像度。

ここまで、30分もかかりませんでした!

PCだけではなく、携帯でも確認できます。出先でも安心!

外出先やPCを開けないときは、携帯でも確認ができます。

▲携帯での設定も簡単。アプリをダウンロードして、QRコードを読み込み設定するだけ。5分で済みました。

▲携帯でもきれいに確認できます。登録さえすれば何人でも見ることができる。同時接続も4人まで可能!

 

ITが田舎でできること、牛舎のカメラ以外にも。

温かいところで過ごしたい、と移住をしてきた戸上さん。

前職で培った知識は、牛舎のカメラ以外にも町の様々なお悩みを解決しています。

牛舎はもちろんのこと、ITが解決してくれる悩みはこんなにたくさん!

カメラを使ったお悩み解決!防犯、ペット、おじいちゃんの見守り

➀防犯用のカメラ設置

 →24時間録画しており、4日前までさかのぼってみることができるので防犯用のカメラとしても。

➁ペットの見守り用にカメラを設置

 →リアルタイムで見ることができるため、いつでもペットの様子を見ることができます。

③一人暮らしのおじいちゃん、おばあちゃんの見守りに

 →一人暮らしのおじいちゃん、おばあちゃんが心配という場合も、見守りとしてカメラを付けることも。

▲最近新しく買ったカメラは、「音声付き」!牛の鳴き声を確認したいというお声に答えて導入したそう。

ITが牛舎・家でできること。

ITが牛舎や家でできることは、カメラ以外にもたくさんあります。

例えば、Google Home。

CMで良く見ますが、「Hey Google」と話しかけると、指示した内容をやってくれるAIです。

戸上さんのお家では、「Hey Google. I’m home」と言うだけで、

パンパンパンパンパン!

と格好良く電気が付きます。

 

家では、テレビのリモコン、DVDのリモコン、エアコンのリモコン、電気のスイッチ…スイッチってたくさんありますよね。

「チャンネル回し(リモコン)とってー」

「ごめん、ちょっと電気付けてー」

というお願いをGoogleホームが代わりにやってくれたり、

牛舎では、家にいながらライトをつける・エアコンをつけるなど活躍します。

さらにAIモードを使うと、自分がエアコンを入れるタイミングなどを学習してくれて、

家に帰る10分前にエアコンを付けてくれたり、起きる前にリビングを温めてくれたり…

便利な機能がありますが、何といっても接続が面倒ですよね。。。

戸上さんに相談すると、何が一番最適か教えてくれると思います!

▲だいたいのお願いはかなえてくれると思います。志布志のドラえもん担当、戸上さん。「Hey togami!」

最近の趣味は家庭菜園?もちろん、ITを活用!

あんまり料理に興味がない戸上さん。

「家庭菜園を始めたんだ」という戸上さんに、怪しさを感じてお話を聞いてみると、

「フラワーケアという機械を使って、モニタリングしてるんだ」

「やっぱりITかい!」と思わず変なツッコミをしてしまいました。

▲戸上さん家のフラワーケア。周りのトマトは冬なので枯れています。(笑)

フラワーケアという機械を使うと…

・土壌の水分

・肥沃度

・温度

・日当たり

をモニタリング。

育てている植物を登録することで、最適な環境と比較して、必要なことを教えてくれます。

「水を上げてください」「もうちょっと日当たりを良くしてください」

植物が話してくれるようですね。(笑)

▲戸上さん宅の白菜。夏には、トマトを育てていました。すくすく育っています。

▲まだ導入していないけれど、自動水やり機が2種類デスクにありました。これは、蛇口に直接つけるタイプ。

▲これは、アンテナみたいなホースからバケツの水を汲み、水をあげるタイプ。とっても簡単な構造です。

家庭菜園にITを使おうなんて、考えたこともなかったです。

ですが、うちのサボテンもITがあれば枯れなかったのかもしれない…と頭をよぎりました。(ごめん…)

「毎日見れないけど育てたい人」にいいかもしれませんね。

取材を終えて

経験がありながらも、知識をひけらかすことは全くなく必要なことに対して的確な答えをくれる戸上さん。

私は、「困ったらとりあえず、戸上さんに聞こう!」と思っています。(すみません)

紹介したのは、本当にごく一部。

農業に限らず、戸上さんは優しく答えてくれるのでなんでも質問してみてください。

 

現在戸上さんは、協力隊が終了する3月後も志布志に定住を考えています

現在、協力隊の事務所作りを頑張っているので、場所を提供してくださる方がいらっしゃればどしどしご連絡ください!

志布志に戸上さんがいてくれることは、いつか志布志の誰かの助けになるはず。

ぜひ町で見かけたら、話しかけてみてくださいね!

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2 COMMENTS

梅沢健太

ウチのハウスにも山本さんがカメラを付けてくれました!
農業にITが当たり前になってくるでしょうね!
頑張って下さい!

2+
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谷村 美弥

梅沢さん、コメントいただきありがとうございます^^
少しでも楽になるのであれば、ぜひ導入してほしいな、と思いますよね。
取組を知っていただくことで、農家さんたちに何かできればと思いますので、ぜひまたお話聞かせてください!

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